俺は味覚や体が過敏で、体に悪いものを摂るとすぐに体調が悪くなるので健康オタクになった。例えばコンビニ飯、カップ麺、冷凍食品などを2食連続で食べると明らかに体がだるく気持ち悪くなりパフォーマンスが下がる。健康を意識し始めたのは10代後半くらいからで、人工甘味料の味が苦手というところから添加物の情報を調べ始めた。発がん性がある添加物もあることを知り、小さい頃からガンを恐れていた俺は人工甘味料だけでなく他の添加物も避けるようになっていった。
避けているもの
2019年10月に幻覚剤事故を起こして死にかけた時、治療法を探すうちに天然塩のことを知って『皇帝塩』を購入した。付属の冊子には精製塩の危険性や高血圧診断などの現代医療の嘘について書かれていて、母親にも見せたところ母親も影響されて健康に気を使うようになった。母親はそこそこ健康オタクで、俺が小さい頃からカップ麺やコンビニ飯はあまり食べるなと言っていたが、塩や添加物などの具体的な知識はなかったようだ。
コロナワクチンが出てきて関連の書籍を読むうちにさらに添加物などに興味を持ち、2021年春から自然派的な生活を試すようになった。今思えばその頃はやりすぎであり、例えばスーパーの卵ではなく平飼いで飼料も遺伝子組換えでない卵が良いと思い1個100円の卵を通販で買ったりしていた。合成洗剤は経皮吸収が危険だと思い液体石鹸で洗濯したところ、衣類の匂いが取れなかった上に洗濯機が壊れた。シャンプーは頭皮に悪いということで、湯シャンをしてみたら頭皮が臭くなった。重曹で髪を洗ってクエン酸でリンスする、ということもしたが、クエン酸リンスは頭皮が痛すぎた。
2024年現在の生活としては、卵は普通にスーパーのもので、体や髪を洗うのは無添加固形石鹸だ。人と会う前のみ合成界面活性剤不使用のシャンプーを使っている。合成界面活性剤を使用した食器用洗剤は手が荒れるし無駄にフルーツの匂いがして気になるので、食器洗いにも固形石鹸を使っている。洗濯はホームセンターの安い合成洗剤だが、洗浄力のために仕方ないと思っている。それに重曹や液体石鹸を使うとまた洗濯機が壊れる可能性がある。
歯磨き粉はファミリー歯磨き一択(せっけん歯磨きでも可)。どちらもフッ素無添加だが、虫歯になることはほぼない。薬局で売られている歯磨き粉の9割はラウリル硫酸ナトリウムという強力な界面活性剤が使われており、口の中が痛くなる。使っているうちに味覚が麻痺してきて濃い味付けを好むようになる気がする。フッ素の虫歯予防効果については俺ははっきりとはわからないが、少なくとも俺の口内環境ではフッ素を使わなくても虫歯にはならないようだ。
以前はフッ素を避けようとするあまり鉄鍋を使っていたが、今はテフロン加工の鍋やフライパンを使っている。テフロンはステンレス鍋と違って汁物を煮立たせているときに卵を落としても底にこびりつかないし、調理が終わったらティッシュで拭くだけなのが楽だ。鉄鍋のほうが炒め物は美味しく作れるが、今はほとんど炒め物を作らないので使っていない。
体に入れるもので影響の大きい順で言うと、薬物はもちろん酒もタバコもやらず、カフェインさえも摂らない。コーヒー1杯分のカフェインで躁状態気味になり楽しいのだが、翌朝胃が不調になり寝起きが悪くなるので避けている。酒は翌日に残るのが嫌なので飲まず、酔う感覚さえ苦手になった。タバコはもともと吸ったことがない。
添加物
添加物に関しては『すぐに影響がでるかどうか』で考えている。例えば増粘剤や乳化剤が入ったものを食べたからと言ってすぐに不調は感じない。もちろん長期的にはがんやいろんな病気のリスクは上がっていると思うが、すぐに不調を起こすものでない限りは添加物は気にしていない。
人工甘味料がそうだが、味がまずいのが一番の問題だ。それで言うとグルタミン酸ナトリウム(調味料(アミノ酸等)、MSG)も明らかにまずい。舌がピリピリして味覚が麻痺するようで、濃い味付けじゃないと満足しなくなっていく体感がある。スーパーの8割以上の食品にグルタミン酸ナトリウムが添加されているのが本当に鬱陶しい。
旨味というのは肉や野菜だけで十分に出るので、味の素は不要だ。塩は天然塩を使っているが、天然塩は精製塩に比べてミネラルが多いだけではなく、味が抜群にうまい。天然塩(笑)と言っている人は一度天然塩で料理をしてみて味の良さを知ってほしいと思う。皇帝塩ではなく1kg1,500円くらいのものでも十分だ。水に天然塩を混ぜるとまろやかになっておいしいので常飲しているが、今では普通の水では物足りなく感じるようになった。天然塩は精製塩と違って血圧をほとんど上げないらしく、実際いつも正常値だ。
健康オタクの代名詞となっている重曹クエン酸水だが、俺は味が好きなので毎日飲んでいる。重曹とクエン酸はAmazonで1kg1,000円くらいの比較的良いものを使っている。もともと炭酸水が好きだったがペットボトルで買うのが大変というところから重曹クエン酸水を飲み始めた。焼肉など体が熱を持つようなものを食べた後に飲む重曹クエン酸水は格別に美味い。
PUFAフリーとレクチンフリー
一人暮らし歴は合計で合計約10年だが、ほぼ自炊していて、基本的に外食は人としかしない。冷凍食品、コンビニ弁当などは食べないが、たまに袋麺やサンドイッチを食べることはある。
俺は幻覚剤後遺症の影響で、大豆と小豆以外の豆が食べられないことが2024年9月に判明した(そら豆、ひよこ豆、グリーンピースを多く食べたことで俺の幻覚剤後遺症特有の不眠の症状が出た)。その後、後遺症が進行して2025年5月には、これまで毎日のように食べていたトマト、納豆、醤油も食べられなくなった。それら反応する物質をとると、その日から長くて3日くらい不眠の症状が出る。

後遺症が進行した今、以前にこの記事に書いていた内容が古くなったので、2024年5月現在の食事内容に書き換える。
俺の幻覚剤後遺症に反応するものは色々あるが、大きく分けて種子に関するものと魚介類の二つだ。前者はいんげん豆やそら豆や大豆などの豆類はもちろん、豆が果実に混ざっている野菜(トマト、ナス、ピーマン、かぼちゃなどの果菜類)も含む。なので食べられる野菜は主に玉ねぎ、長ネギくらいだ。きのこ類も大丈夫だが、特に好物でもないのでたまにしか食べない。カレーのスパイスもウコンやクミンなど種子類・根茎類からできていて後遺症に反応するので、カレーも食べることができない。
魚介類は主に魚であり甲殻類、貝類、イカ、タコは反応するかわからないが、念の為避けている。俺はサーモンやハマチの刺し身や寿司が好きだったが、今では人との外食でも一切食べることはない。
種子類と魚介類を避けるというのは、一部で提唱されているPUFAフリーという健康法に合致する。魚介類や種子類・豆類はPUFAを多く含む。俺は後遺症が豆に反応したあたりからPUFAフリーという知って取り入れている。PUFAフリーとは要するに、不飽和脂肪酸(Polyunsaturated Fatty Acid)が糖代謝の低下などの様々な不調を引き起こすので避けようという考え方だ。不飽和脂肪酸とはオメガ3やオメガ6系の油のことであり、低温でも固まらない油のことだ(逆は飽和脂肪酸で、ラードや牛脂など低温で固まり高温で溶ける油)。オメガ3はこれまで体に良いとされていたナッツ、魚、亜麻仁油、えごま油などで、オメガ6はこれまでも体に悪いとされていたサラダ油などだ。オメガ3とオメガ6のバランスが1:3がいいという言説は嘘で、オメガ3は一切摂らないほうがいいらしい。オメガ6が体に良くないというのはこれまでも知っていたので、調理油はサラダ油ではなく長年米油を使っていたが、ラードに切り替えた。ココナッツオイルならPUFAは10%未満だが、体に合わなかったのでやめた。
PUFAフリーは日本のある医師が近年提唱していること(元は海外のRay Peatという人が提唱している)で、まだメジャーではないが、おそらくほとんど真実だろうと思う。例えばスーパーには大量の亜麻仁油、えごま油などのオメガ3系PUFAが売られており、3年前よりもさらにコーナーが増えている。コロナワクチンのように、テレビや病院や店でやたら推されているものは怪しい。俺は幻覚剤後遺症を患ってから亜麻仁油やえごま油を朝3g飲むだけで不眠になるが、やはりよくないものだったようだ。詳しくは関連書籍を読んでほしいが、オメガ3による害はかなりのものだ。
レクチンフリーとは、植物が外的に食べられないように自ら生成したレクチンという物質が人間の体には悪いので避けようというものだ。種子類はPUFAに加えレクチンという毒性を含むものが多い。豆類だけでなく、トマト、ピーマン、かぼちゃなどの果菜類に含まれる種もレクチンを含んでいる。ただ俺は熱を入れた種子類にも反応するのは単純にレクチンという物質だけに反応しているわけではないようだ。俺はビタミンDのサプリを毎日2,500~5,000IUを摂っていてビタミンKを多く摂らないといけないという点から、豆類を避けるようになっても納豆だけは食べていた。しかし納豆もついに食べられなくなったので、ビタミンKは海苔などから摂るようにしている。
PUFAフリーとレクチンフリーを踏まえると、俺のような体質でなくともそれらはできれば避けるほうが健康的だということになる。
具体的な自炊メニュー
以上に加えてグルテンフリーも実践しているので俺が食べられる食材はかなり限られてくる。使える食材は白米、卵、肉(鶏肉、豚肉、牛肉)、米醤油(米と食塩だけで作った醤油)、塩(天然塩)、酢(無添加穀物酢)で、野菜は玉ねぎ、長ネギ、レタスあたりならレクチンフリーだ。玉ねぎと長ねぎは野菜の中では旨味が強く、何にでも合うので昔から使っている。きのこ類もレクチンフリーなのでたまに食べる。他の食材としては海苔、梅干しなど。
俺は昔から、食べ過ぎよりは食べなさすぎのほうがいいと考えているが、これは体内の酵素を温存するという意味でも有効なようで、起きてから3時間と寝る前3時間は極力何も食べないようにしている。ホームジムで筋トレしているが、無理に多く食べると体に悪いので腹8分目にしている。

起きて一食目は卵かけご飯か半熟目玉焼きをのせたご飯で、醤油は米醤油という米と食塩だけでできた醤油を使っている。
夜ご飯はしっかり食べる。肉と玉ねぎのスープと白米か、チャーハンを食べることが多い。肉を茹でるときは主に鶏もも肉を使い、焼肉では豚ロースか牛ロースを使う。それらにはポン酢をかけるが、市販のポン酢は添加物が多いので穀物酢と米醤油を混ぜてポン酢を作っている。穀物酢はセブンのものが無添加でおいしい。あとは付け合せで生玉ねぎのスライスを食べることもある。
夜ご飯は2回食べることが多く、2食目は軽くしたいので大体梅干し茶漬けと目玉焼きだ。
たまにスーパーで唐揚げやコロッケを買ってマヨネーズやウスターソースをかけて食べることはあるし、チキンラーメンを食べることもある。人との外食では食べられないものが多くあるが、ハンバーガーやラーメンは食べられるし、焼き鳥や焼肉にも行ける。ハンバーガーにはトマトやケチャップが、ラーメンには魚介スープが使われているが少量であり、たまにしか食べないので後遺症にも反応しない。
このようにほとんど毎日同じものを食べているが、幻覚剤後遺症をこれ以上進行させたくないし、同じものを食べていると体調の変化にも対応しやすい。トマトやカレーが食べられなくなったのは残念だが、肉は食べられるので十分満足できる。
甘いもの(グルテンフリー、乳製品フリー)
小麦、乳製品、砂糖の悪影響については、俺の体質で感じてきた限りだと、小麦は腸内環境が悪化して便通が悪くなる、性欲が下がる、肌がカサカサしたり荒れる、痒くなるなど。乳製品は、摂った直後に腹を下すことがある、軟便になる、体が冷える、鼻炎が悪化する、など。砂糖に関しては、血糖値の問題か身体がだるくなる気がする、頭痛がすることがある、寝起きが悪くなるなど、そこまで顕著な体感はない。個人的には乳製品>小麦>砂糖の順で害が大きいので、牛乳やヨーグルトは極力摂らない。ホームジムで筋トレしているがプロテインも飲まない。バターは摂っても不調を感じないので使っている。ただ小麦、乳製品、砂糖はレクチンやPUFAをほぼ含んでおらず後遺症には反応しないので、人との外食では普通に食べる。
普段家で甘いものを食べるときはそれらを極力避けたいので、自作の米粉パンケーキを食べている。作り方は簡単で、米粉50g、卵1個、重曹とクエン酸各1g、水20ml、黒砂糖を10gを混ぜて、フライパンで焼くだけだ。以前ははちみつを使っていたが黒砂糖のほうがおいしくできることがわかったので黒砂糖を使っている。グルテンフリーだが十分にパンのような旨味があり、腹持ちも良い。他の甘いものとしては焼き芋をたまに作るくらいだ。俺はほとんどのフルーツに軽いアレルギーがあるので基本的にフルーツは避けている。
店に売っている甘いものも結構な頻度で食べる。主にこだわり極プリンというプリンを買っているが、おいしくて添加物も少ない。グミやうまい棒が好きで、種別がアイスクリームのアイスもたまに買う。小麦食品が食べたい時は菓子パンよりはカロリーメイトを食べる(カロリーメイトは使われている添加物が少ない)。
白砂糖は体に悪いと言う人ははちみつも避けろと言うが、PUFAフリーの考え方でははちみつは良いとされる(特に生はちみつ)。PUFAが糖代謝を下げるのが問題なのであり、PUFAを避けて糖代謝を上げれば、はちみつや黒砂糖などの良質な糖はとってもいいという考え方らしい。乳製品、小麦、白砂糖、植物油脂が体に悪い、というのはどの流派でも共通だと思うが、はちみつが体に悪いかどうかは考える必要があると思う。
メガビタミンは危険
俺はサプリは5種類くらい飲んでいるがメガビタミンではなく通常の量だ。PUFAフリーでは基本的にメガビタミンも否定している。メガビタミンとは、鉄、プロテインと各ビタミンのサプリ(A、B、C、D、E)を大量に摂ることがうつや統合失調症などの精神疾患をはじめとした体の不調に効くという考え方だが、俺は絶対に危険だと考えている。B6、B12、葉酸など発がん性が指摘されているサプリも多く、キレート鉄だけじゃなくヘム鉄サプリも害があると言われているので、10年単位で考えるとガンなどのリスクを上げる気がしてならない。幻覚剤事故当初、後遺症を治すためにメガビタミンを試そうと思ったがそういった理由でやめた。人によってはメガビタミンで劇的に改善したという話もあるので、結局は自分の体で試してみるしかないとは思う。
まとめ
以上のような食生活をすることで、体調が安定したり寝起きが良くなったりというメリットは確かに感じている。しかしこれだけ健康に気を使っても、俺は幻覚剤後遺症という謎の病気を患っているので将来がんになる可能性はある。もしがんになったら抗がん剤は使わず、切除か保存療法を選ぶつもりだ。実際にがん宣告されたら絶望するだろうが、治すことや生に執着しすぎない精神になれたらと思う。
かなり色々と制限した食生活だがそれほど不満は感じていない。小麦や乳製品は人と一緒の時だけ食べられれば満足する。俺が人と交流するときに添加物などを気にしないのは、健康とは消費するためのものだと考えているからだ。お金を貯め続けても使わずに死んだら意味がないのと同じで、体に悪いものを避けることにこだわって人付き合いを拒絶し、孤独に100歳まで生きても意味がない。体に悪いものを避けて孤独に食事をする人生と、友達や彼女と楽しくラーメンやハンバーガーを食べる人生、どちらが良いかなんて言うまでもない。