俺は2019年10月に当時合法だったアカシア茶(別名アヤワスカアナログ)という幻覚剤を使用して死にかけ、ビジュアルスノウを始めとするいくつかの後遺症を患った。それ以降2024年暮れ現在に至るまでビジュアルスノウは治っていない(悪化してもいない)。これまで自分なりに治療法を試したり色々と考えてきたのでこの記事にまとめる。
この記事は医者ではない一個人の見解なので「~のようだ」「~という説がある」という書き方を多くしていて、一つ一つに参照元は明記していない。この記事に書かれていることを試して悪化したりしても一切の責任を負わない。また俺は『現時点での医療ではビジュアルスノウは治ることはない(改善することさえない)』と考えている。なので、この記事を読んでも希望はない。
ビジュアルスノウの原因
俺はアカシア茶という当時合法の幻覚剤を使用して死にかけてからビジュアルスノウを患った。
事故の原因は
・血中濃度が下がりきっていない状態で2日連続でやった
・2日目はグレープフルーツジュースと一緒に飲んだ
・その後、血中濃度が下がりきっていないであろう状態で発酵食品を摂った
の3つ。詳しくは以下の記事に書いた。

それらによってチラミン中毒もしくはセロトニン症候群を起こして、顔面紅潮、じっとしていても血圧と脈拍が180になり、パニックと幻覚に苛まれ、死にかけ、救急車で運ばれ、そこから今までビジュアルスノウである。ただしこれは、モノアミン酵素阻害剤(MAOI、オーロリクス)+チラミン含有食品だけでも起こっていたかもしれないことであり、DMT(アカシア木片)が原因なのか、MAOIが原因なのか、断定できない部分がある。おそらく脳の一部分が不可逆的に壊れたので、治ることはないと考えている。
ビジュアルスノウは、HPPD(Hallucinogen persisting perception disorder, 幻覚剤持続性知覚障害)という、幻覚剤を使用した後で発症する後遺症との類似点も多くある。薬物由来でないビジュアルスノウの人でも、入眠時に幾何学模様が見えるという人もいる。俺は事故から3ヶ月くらいはHPPDとビジュアルスノウが混在していたような感じだった。HPPDが収まってからはビジュアルスノウも軽症になり、冒頭にも書いたように、今に至るまで症状はずっと一定だ。Twitterでビジュアルスノウの人たちのツイートを見ていて思ったが、薬物が原因の場合は症状に波がなく安定していることが多いような気がする。
日本のTwitterで、1/8の量のLSDを使用しただけで重いビジュアルスノウになった人と知り合ったが、基本的には日本では幻覚剤関連の情報は見つけづらい。ビジュアルスノウもHPPDも海外サイトのほうが情報が充実しているので参照してみてもいいかもしれない。海外の薬物関連のフォーラムでは薬物が原因でビジュアルスノウになった人がたくさんおり、HPPDに関する情報を交換するためのDiscordサーバーなどもある。
ビジュアルスノウの原因は目そのものではなく脳であるという説が濃厚だ。後頭葉、小脳などの視覚を司る部分、視覚屋に近い部分の血流が増加していたり、興奮・亢進しているという研究がある。その場合、脳の抑制系に問題が出ているのではないかと個人的には思う。LSDを始めとする幻覚剤の使用によっても起こることから、セロトニンが関係している可能性もある。あらゆる幻覚剤や薬物がビジュアルスノウ発症の原因になる可能性があるはずで、SSRIや抗不安薬などの処方薬のオーバードーズでも、その後ビジュアルスノウを発症する可能性はあると思う。
ビジュアルスノウの診断だが、ビジュアルスノウを認知している医者自体が少ないのでまずそういう医者を探さなければならない。その上で眼球の検査や脳の検査を受けたという人の話をいくつか見てきたが、目や脳に異常が見つかった人はいないようだ。俺も2024年9月に、DMT事故以来はじめて脳のMRIを撮ったが異常はなかった。
ビジュアルスノウの他の原因を上げると、卓球の水谷隼選手はレーシック手術をしてからビジュアルスノウを患いYahooニュースにもなった。個人的にはビジュアルスノウは脳の病気だと思っているので、レーシックがきっかけで発症したというのは俺としては少し不思議だ。後天性の場合、特に心当たりも前触れもなくある日いきなりなったという人もいた。交通事故で頭を強く打ったことでビジュアルスノウになったというケースもある。脳梗塞などの後遺症として発症する場合もあると思われる。
先天性の人は物心がつく前から各症状が出ていたため、ビジュアルスノウの視界が万人共通だという認識である事が多く、ある段階で周りの人に話して「そんな見え方してないよ」と言われて驚くことが多いようだ。例えば歌い手のまふまふさんは、以下のツイートを見るに先天性のビジュアルスノウの可能性が高い。
生まれてから今日まで、動く虹色の光の波紋みたいなのが見えてて、目を閉じるとよりはっきり見えるんですけど、人間の目の構造上それが当たり前のことだと思って今日まで何も気にせず生きてきたんだけど、単純に目がおかしいのではと言われて戦慄してる。
— まふまふ@12/25『世会色ユニバース』 (@uni_mafumafu) December 3, 2020
先天性の場合、遺伝性のものなのか母親の妊娠中の食生活が原因などかなどが気になるが、ほとんど情報はない。
絵描きや繊細な人に多い
Twitterでビジュアルスノウの人を見ていて気付いた、共通の特徴などがある。
まずビジュアルスノウの人は絵を描いている人であることが多い。俺もそうだし、Twitterでビジュアルスノウで検索してアカウントを見に行くと絵を描いている人がかなりの割合でいる。ビジュアルスノウを発症しやすい気質(器質)として、もともと脳の視覚野が鋭敏だったり、視覚情報を重視する人が多いのだろうか。
また俺も含めビジュアルスノウの人は繊細な人が多い。細かいことを気にしたり、強迫的気質を持っているために、視界の異常がより気になるのかもしれない。もしものすごく鈍感な人がビジュアルスノウだった場合、一生自分がビジュアルスノウであることに気付かないんじゃないだろうか。ゆえに、鈍感なビジュアルスノウの人、というのは表に出てこないということも考えられる。
繊細さとも関わるが、ビジュアルスノウの人はいつも緊張気味だったり、興奮しやすい人が多い気がする。ビジュアルスノウは脳の視覚野の亢進が原因という説もそうだが、俺はビジュアルスノウにおける一つのキーワードは『興奮』だと思っている。
発達障害(ASD、ADHD)との関係
Twitterでビジュアルスノウの人の話を聞いてみると発達障害の診断も受けている人が結構いた。ASDではなくADHDの人が多かった。発達障害も先天性な脳の問題のようなので関係はありそうだ。発達障害には感覚鈍麻や感覚過敏という特徴があるが、ビジュアルスノウを罹患している発達障害の人は間違いなく後者の傾向が強い人だろう。
俺も幻覚剤事故直後にADHDの検査も受けてみたが『小学生時代に授業中に教室を歩き回ったりしていたことなどはなかった』ということでADHDの診断は受けなかった(親など幼少期を知る人に証言してもらうような厳密な検査の段階に進まなかった)。だが近年の都会などでの自分の不自然な行動を省みると、多動型のADHDとしか思えない部分がある。都会や人混みなど情報量が多すぎる場所で脳が処理しきれなくなって、物を落としたりなどのミスを起こす。視覚や聴覚による情報に過敏で都会の飲食店などうるさい場所が苦手で落ち着かないので、都会で人と会うときは極力カラオケボックスなどの室内で過ごすようにしている。これらは幻覚剤事故顕著になったが、そもそも幻覚剤事故以前は都会をぶらつくことがなかったので正確にはわからない。
俺の場合、幻覚剤で事故らなければ一生ビジュアルスノウにならなかったということは間違いない。発達障害とビジュアルスノウに関係があるとするなら、発達障害的特徴を持つ俺も、脳になんらかの因子があったということかもしれない。
ビジュアルスノウの症状
俺のビジュアルスノウは発症から5年間、一切の変化がない。発症から2年くらいまではビジュアルスノウが気になっていて不安感などもあったが、徐々に気にならなくなっていった。今では完全に慣れてしまい、生活の中でビジュアルスノウのことを考えることはほとんどない。また俺のビジュアルスノウは平均から見ると軽症のようだ。Twitterなどでビジュアルスノウを患っている人たちと話し情報交換をした結果そう感じた。
ビジュアルスノウとは、簡単に言うと視界がおかしくなる病気だ。視界に常にカラフルな砂嵐が見えたり、光が拡散して見えたりする。現時点では知名度も低く、治療法も確立されておらず、正式に認められた治療薬もない。おそらく日本では、医師でさえこの病名を知っている人は少ない。原因も不明で、メカニズムもほとんど解明されていない。眼球や角膜などの異常が原因ではなく、脳の視覚を司る部分の異常が原因だという説がある。片頭痛や閃輝暗点(せんきあんてん)との関連も示唆されている。
俺は高校生頃から近視(両目0.1程度)だが、近視はビジュアルスノウの症状とは関係ないはずだ。俺の場合はビジュアルスノウの見え方に左右差はない(飛蚊症の光るゴミが左にだけあるという例外はある)。ビジュアルスノウの症状は主に視界の異常であり、通常、痛みなどはないが、ストレス故に不安障害や睡眠障害などを併発している場合がある。
以下にビジュアルスノウの代表的な症状について書く。
まずカラフルな砂嵐はもっとも自覚している人が多く、気になる場面が多いであろう症状だ。明るい場所や、白い背景のもとでは比較的目立ちにくいが、暗い場所や黒い背景のもとでは目立ちやすくなり、気になりやすい。カラフルな砂嵐が邪魔をして、暗い場所や、夜空などがはっきりと見えにくくなる。重度になると、明るい場所であっても文字などが読みづらくなるようだ。俺の場合は目を開けているときだけでなく寝る前に暗い部屋で目を瞑っていても、赤をベースとした背景にカラフルな砂嵐が見える。
画像参照元:Do you have visual snow? I'm curious if it's more common in those with asd. : r/autism
画像参照元:To those with #VSS, what’s one thing… – Visual Snow Initiative | Facebook
飛蚊症は、ビジュアルスノウではない人でも加齢とともに発症するとされている病気で、アメーバのようなゴミが視界をゆっくりと動いて見える症状が主だ。明るい場所や、白い背景のもとや、青空などを見ているときに気になりやすい。暗い場所ではほとんど見えないとされている。ビジュアルスノウの場合よりくっきりとゴミが見えることが多いようだ。また非ビジュアルスノウの人の飛蚊症と違い、光っているゴミが見えることがある。俺は発症から2年くらいは気にしていたが今では全く気にならず、見ようと意識しても難しいくらいになっている。左目には光るゴミもあったのだが、久々に意識して見ようとしてみても見えなくなっていた。
画像参照元:飛蚊症について 何が危険? | 岐阜市加納の眼科 窪田眼科医院
残像は、光などを見たあとに光が目に焼き付いて数秒~何十秒も残像が残る症状。光を数秒見たあとに別の場所(特に暗い場所)を見ると、顕著にわかる。暗い場所で光を見た際に顕著で、以前手持ち花火で試してみたが、何十秒も残像が残った。これは症状の中でもかなり気になるほうで、ビジュアルスノウに慣れている俺でもたまに気になる。音楽のライブなどでは照明による強烈な光を見ることになるので、残像が残りやすく、気になる場合がある。光ではない通常の対象(文字など)を見ても残像は残りやすい。明るい部屋で過ごしている分にはほとんど問題はないが、絵を描いていて、白いキャンバスに黒い線を描き、表示・非表示を繰り返していると残像が残って見づらいことがある。電子書籍・紙媒体問わず、本を読んでいてふと部屋の白い壁を見ると文字の残像が壁に映り、少し気になる。
夜道では、街灯や車のヘッドライトなどほとんどすべての光がハロやスターバースト(後述)などの形で拡散して見え残像も残りやすいので、車の運転は危ない。この5年間運転はしていないが、ビジュアルスノウ関係なしに車の運転が苦手なので今後もしないつもりだ。
Ghostingが二重に見える症状。乱視とはまた違うメカニズムのようだ。俺にはこの症状はない。
画像参照元:Symptoms – The Visual Snow Foundation
ハロは光がふんわりと広がって見える症状(画像上)で、光の周辺にやんわりと大きな円が広がって見える症状(画像下)。ハロとグレアは同時に起こる場合も多いようだ。どちらも夜道などの暗い場所で顕著にわかる。俺は主に街灯などがこの見え方をする。
画像参照元:Glare, Rainbow Halos in bright and dark conditions : r/visualsnow
スターバーストは主に暗い場所で光を見た際に、光が若干カラフルさをまといながらトゲトゲに拡散して見える症状。俺はこの症状は、主に車のヘッドライトなどの強い光に対して起こる。どういう光がスターバーストに見え、ハロに見えるか個人差が大きいようだ。ある人にはスターバーストに見える光が、ある人にはハロに見え、逆も然り、ということもある。
光や明るい場所が眩しく感じる羞明。これも飛蚊症と同じく、非ビジュアルスノウの人でも発症する場合がある。日中の外出ではサングラスをかけるなどして対処するようだ。俺にはこの症状はない。
海外サイトを見る限り、ビジュアルスノウの症状は上記以外にもあるようだ(視界が波打つなど)。
個人的には、ビジュアルスノウは『内視現象』の一種ではないかと思っている。例えば黒目の血管などは、すべての人に見えているが、見えていると物を見るために脳が判断して、脳が盲点にしてくれているらしい。そのように、見えなくていいと脳が判断し盲点となっているものが、視覚野の亢進または抑制系の障害が原因で、見えるようになっている状態がビジュアルスノウなのではないか。内視現象はLSDなど幻覚剤をやった際にも起こると言われていて、俺がDMTを使用した際も、黒目の血管が白い雨のように視界に大量に見えた。カラフルな砂嵐は、黒目の血管の見え方の一つではないかと思う。
ビジュアルスノウの症状はまるで、まともな視界の人に比べて『視覚のフィルターが薄皮一枚剥がれている』ような印象を受けた。だとするとビジュアルスノウの人は全員、程度の差はあれど症状は共通していないとおかしい。だが実際にはカラフルな砂嵐の症状はあるがスターバーストやハロの症状はないなど、各症状の組み合わせは人それぞれだ。なのでこのフィルターの話は誤りの可能性が高い。
不安感、不安障害、離人症との合併
俺はビジュアルスノウ発症当初、極度の不安障害も発症していて、不安だからビジュアルスノウが気になるのか、ビジュアルスノウだから不安なのかわからなくなっていた。発症から2年経った頃には不安感もなくなり、ビジュアルスノウも気にならなくなっていた。先天性のビジュアルスノウの人は、今の俺のように、不安感はないがビジュアルスノウの症状はある、という感じだと思う。つまり、ビジュアルスノウであっても、不安感・不安障害が併発するとは限らない。ビジュアルスノウが気になって不安感があるという場合は、ビジュアルスノウの治療よりも不安障害の治療をするほうがいいかもしれない。
離人症に関してだが、俺は発症から半年間くらいは離人症に悩まされていた。暗い場所などビジュアルスノウがひどく見えている状態で特に強く離人感があったのを覚えている。時間とともに治り、1年を過ぎた頃には離人感は全くなくなった。離人感も、不安感と同じく必ず併発するとは限らないと思う。
ビジュアルスノウと睡眠、寝起き
俺もそうだが、カラフルな砂嵐の症状は、朝目が覚めて3分くらいの間が最もひどく見えるという意見が多い。これには脳の血流などが関係していそうだ。俺の場合は眠りに落ちる直前にもひどくなる。意識が落ちる寸前なので瞬間的にだが、瞼にものすごく荒れた砂嵐が見える。
18時間以上起きていて脳や体が疲弊しきっているときは、心なしかカラフルな砂嵐がひどくなったように見える。ただ、ビジュアルスノウの視界をひどく感じるかどうかは精神状態による錯覚であることも多い。
またビジュアルスノウの人は同時に睡眠障害や眠りの浅さを訴える場合が多いように思う。俺は暗い部屋でまぶたを閉じていても赤をベースとしてカラフルな砂嵐が見えると書いた。それが寝てる間も見えているとしたら睡眠の妨げとなってもおかしくない。発症当初そういうことを考えると「俺は一生このカラフルな砂嵐から逃れられず、一生心が休まらないんだ」と思って不安になったこともある。ただぐっすり眠れるときは夢さえも見ず爆睡することはあるので今は気にしていない。
眠りの浅さと関連してビジュアルスノウの人は夢を多く見るという話もよく聞く。
治療法を試した結論:ビジュアルスノウは治らない
以下は俺が試してきた治療法だが、冒頭にも書いた通りどれも効果はなかった。
事故直後、眠るために処方されたデパケンR(バルプロ酸ナトリウム)を飲んでいたが、ビジュアルスノウには効果はなかった。
サプリはこれまでビタミンB1、B2、ナイアシン、ナイアシンアミド、P5P(活性型ビタミンB6)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンA、GABA、テアニン、ヘム鉄、マグネシウム、ルテイン、ブルーベリーなどのサプリを試してきたが、どれも効果はなかった。合法時代にCBDをVAPEで摂取したこともあるが、それも効果はなかった。サプリが不安感・不安障害などに効いていた場合は、間接的に気持ちを楽にする場合はある。
ビジュアルスノウの治療薬で調べると多く名前が出てくる処方薬ラモトリギン(ラミクタール)。皮膚に関する重大な副作用が起こることがあるらしいので、俺は試していない。
Twitter検索で、有馬温泉にある金の湯という温泉がビジュアルスノウに効いたと言っている人がいた。俺も2024年初頭に有馬温泉の金の湯に入ってみたが効果はなかった。
俺はDMT事故の前から長年上咽頭炎を患っていた。その病気に効果があると言われているのが、セルフEAT治療(Bスポット治療)という、塩化亜鉛水溶液をつけた長い綿棒を鼻の奥に突っ込んであらゆる角度からグリグリと擦ることで炎症のある粘膜をリセットするというような治療法。俺も2022年夏に堀田修クリニックでセルフEAT治療を受け、その後は塩化亜鉛水溶液を処方してもらい血がつかなくなるまでセルフで徹底的にやったが、ビジュアルスノウには効果はなかった。
DMT事故の翌年2022年には週4~5日24ジムに通って、ベンチプレスやスクワットを高重量で行っていたが、ビジュアルスノウに効果はなかった。
2022年以降、砂糖断ち、小麦断ち、乳製品断ち、添加物断ち(特にグルタミン酸ナトリウム)を数ヶ月単位で何度か行ってきたか、ビジュアルスノウには効果はなかった。
悪化する可能性がある行動は避ける
ビジュアルスノウが悪化するかもしれない行動は極力避けるべきだろう。まず飲酒だが、俺は幻覚剤事故の翌月11月は毎日のように酒を飲んでいたが12月から約400日近く禁酒をした。その後飲酒は再開したが特に何も起こっていない。喫煙に関しては情報もなく、俺自身も一切しないので確かなことはわからない。
上述のように砂糖断ちや小麦断ちはビジュアルスノウに効果はなかったものの、3食カップラーメンなどのあまりに不健康な食生活は避けたほうがいい気がする。俺は基本的に健康に気を使っていて、外食、冷凍食品、インスタント食品は極力控え、9割以上自炊している。
不規則な生活リズム、長時間起き続ける等は特に悪化するリスクが高い行為かもしれない。以前東京に旅行に行った際、よく眠れていない状態で朝から町を歩き回り、カラオケに行き、夜には酒を飲む、ということをしたら脳も体も疲弊しきって、夜眠るときに暗い部屋で視界からモヤがずっと消えない、ということが起こった。翌朝も残り続けていたらどうしようと思ったが寝たら治った。そのモヤがビジュアルスノウの症状かどうかはわからない。
ビジュアルスノウは脳の病気であるという可能性が高いので、脳に異常な負荷がかかるような行動は避けたほうが良いだろう。言うまでもないことだが、すでにビジュアルスノウを患っているのに新たに幻覚剤やその他薬物をやるのはあまりに危険だ。
東洋医学、ホメオパシー、アーユルヴェーダなどは有効なのか
少なくとも現時点での西洋医学では、ビジュアルスノウの治療法はないと書いた。だが、アーユルヴェーダや東洋医学、ホメオパシーなど西洋医学以外の医学にはもしかすると治療に有効な方法があるかもしれない。しかしそれらの体系の中にも明確にビジュアルスノウの治療法として確立されたものはないはずなので、自分で調べ、自分の体で試さないとわからない。人体実験をすることでよりひどいことになる可能性があるので、俺は試すことはない。
ビジュアルスノウという病気は古代から存在したのか、という疑問もある。もし存在したなら東洋医学の古い文献などにも載っているはずだ。もし存在しないのなら、過剰な医療や添加物が生んだ現代病と言えるんじゃないだろうか。
治るとしたら、どのように治るのか?
俺には、ビジュアルスノウが治る、という状態が想像がつかない。治るとしたらいきなりなのか、徐々になのか。いきなり治る場合、目が覚めたら視界からカラフルな砂嵐や飛蚊症が消えているのだろうか。徐々にだとしたら、まず症状の強いもの(スターバーストなど)から収まっていくのだろうか。
ビジュアルスノウは不治の病だとするなら、うまく付き合っていくしかないということになる。気にしないというのが難しいのはわかる。俺はあくまで軽症だから、時間の経過とともに慣れて気にならなくなっただけかもしれない。
ただ、発症して間もない人がこの記事を見ていたら「時間が経てば徐々に慣れていく可能性がある」ということは伝えたい。ちなみに俺はもうビジュアルスノウを治したいという気持ちはなく、一生このままでいいと思っている。
まとめ
以上です。ビジュアルスノウに関してなにか情報をお持ちの方は、TwitterのDMや以下のお問い合わせ欄からメッセージをください。